Feel the Beat もっと楽しく感じるままに 技術のもんじゃ焼
面接官「特技はもんじゃ焼とありますが？」
もんじゃ焼これって、ハズせない！
友人の結婚式にて、
こんなクイズが出題された。
女性の皆さま・・、
あなたなら何と答えるだろうか？
新郎 『結婚して下さい』
新婦 『いいよ！』
新郎 『でも、俺、金ないよ？』
新婦 『大丈夫！ 【ここに続く言葉を当てていただきたい】 』
答えは３択であった。
『あなたと一緒なら、どんな苦労でも』
『私も働くよ』
このような王道のセリフが並ぶ中、
正解はこちらだ。
『公園の草でも食べて、生きていけばいいよ』
・・なんだかシビれた。
よりによって草とは・・。
しかも公園なんて、ワイルドである。
確かに、草でも栄養分にできそうな逞しい女だ。
戦地で食糧がなくなり、
己の革靴を食べた知り合いがいる。
素材こそは違うが、
ふと彼女と重ねてしまった。
生きるためには何でも食らう。
二人とも非常に逞しい・・。
結婚式に話を戻そう。
新婦が司会者にこう聞かれた。
『どのような気持で、草を食べてもいいと答えたのですか？』
新婦はサラッと、こう言った。
『本当に野宿でも何でもすればいいか〜と、思っただけです♪』
本心からの言葉に聞こえた。
彼女はアラフォー。
決して野宿向きの年齢ではない。
すぐに顔に出る私は、己を恥じた。
金がないなんて言われたら、
一瞬で表情が曇るだろう。
そ、そんなの気にしないよ・・！
と演技をしても、安い芝居は見破られそうだ。
本音は気の抜けた瞬間に顔に出る・
彼女の心の美しさに心を打たれた。
顔に出ると言えば、
別の友人の話を思い出した。
『夜景の見える高級レストランじゃなくてもいいの！
もんじゃ焼でいいのよ。もんじゃで！』
男性に食事に連れて行ってもらうならば、
安い店で楽しみたいと言う。
しかし顔には、
高級店に連れていけと書いてあるのだ。
これでは怒られそうで、
カジュアルなお店には連れていけない。
『あんた・・本当はもんじゃでは満足できないんじゃ？』
『・・うん、嫌！』
即答する彼女。
素直に答えた姿こそが、可愛らしかった・・。
冒頭の草を食す彼女、
高級店に連れていけの彼女。
本心で漏れた言葉を聞くと、
内容はともかく、なんだか守りたくなるものだ・・。
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